1年を通して個人的によく聴いた曲や、耳にして良いなと思った曲を残す記事。
俺的2018年ベスト。
順番に特別な意味はありません。
ベスト3
・あいみょん「今夜このまま」
誰かの我慢で成り立っている今の社会。獣のままに生きれたらどれだけ幸せか。
言い返したかったあの言葉、ふとした時会いたくなる人の存在、1人が気持ち良い夜、あの人の考えはイミワカンナイし、少し話を聞いて欲しい夜にアイツはいない。誰かに依存し依存され、人は生きていく。
白と黒は平成に置いておいて、グレーのまま獣になったりなれなかったりしながら緩く生きていくのもアリなのでは?
そんな思いをそっと包み込んでくれるような、優しい曲。
・米津玄師「Lemon」
誰にでも訪れる愛する者との別れを、哀愁のある声と鎮魂歌のような美しいメロディと組み合わせることで名曲へと仕上げ、米津玄師は国民的アーティストへの地位を確固たるものにした。
死の対極に位置するレモンの色鮮やかな果実の美しさを描き、曲名にすることで、死の苦しみ、悲しみ、怒り全て受け入れた上で、それでも生きていくしかないんだという思いを感じました。
タイアップとなったアンナチュラルから。
誰のバチでもない。死ぬのにいい人も悪い人もない。たまたま命を落とすんです。そして私たちはたまたま生きている。たまたま生きている私たちは死を忌まわしいものにしてはいけないんです。(第8話 神倉保夫)
死は誰にでも訪れる。だからこそ、それをテーマに扱ったこの曲は誰の心にも響くものがあり、無意識に惹かれる。
今までの星野源とこれからの星野源が組み合わさった、名刺代わりの1曲。
1番は名盤「YELLOW DANCER」で表現した、ブラックミュージックをJ-POP風に落とし込むイエローミュージックと謳うアレンジを用いて、陽の部分を大衆に向けて提示している。
2番は1番と打って変わってバンドサウンドから打ち込み主体の音楽へ。歌詞も1番と対比になるような表現が用いられ、「ばかのうた」「エピソード」期に見られた内省的で負の感情と葛藤する陰の部分と、これからの星野源が目指す音楽性を同時に提示している。
Cメロで彼の音楽活動の原点であるアコギによる弾き語りが入り、シングル曲3曲を詰めこんだような複雑な構造で成される楽曲は、最後おもちゃ箱をひっくり返すかのように銅鑼の音で締めくくられる。
曲の構成からプロモーション、MVの細部まで様々なアイデアが凝縮されたこの楽曲。そしてこれを朝ドラの主題歌でやってのける星野源の凄さ。
次点
・Official髭男dism「ノーダウト」
・STU48「暗闇」
・tofubeats「ふめつのこころ」
・新しい地図「雨あがりのステップ」
・清 竜人「平成の男」
・クリープハイプ「栞」
・くるり「その線は地平線」
・けやき坂46「期待していない自分」
・ジェニーハイ「片目で異常に恋してる」
・フィロソフィーのダンス「ライブ・ライフ」
・ビッケブランカ「まっしろ」
・ミツメ「エスパー」
・ラブリーサマーちゃん「なかなおり」
流石にあいみょん、米津玄師、星野源の並びはどうかなと思い、tofubeats、ラブリーサマーちゃん、個人的な思い入れでひらがなけやきも検討したけど、やはり挙げた3曲は自分の中で頭一つ抜けていた。
2017年と違い、2018年は流行ってる曲がどれも良い曲で、それを聴くだけで満足だった。座って手が届く範囲でしか曲を聴いてないとこんなラインアップになる。
2019年も良い曲との出会いがありますように。